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ちょっと待って!こどもを持つあなたが離婚する前に考えておきたいこと

結婚した女性の声を聴いていると、「我慢できなくなったら離婚してやる!」と心に秘めて日々離婚に向けてこっそり準備している方が意外に多いようです。生活のために就活や貯金をしていたり、離婚届を家に隠していたり……。離婚後の自由な暮らしを想像してなんとかストレス発散している方も多いのではないでしょうか。

 

「私も夫が嫌でしかたない。離婚したい・・・」

離婚も1つの選択肢です。1人で暮らす方が身軽で自由かもしれません。でも、ちょっと立ち止まって考えてみましょう。DVや不倫、依存症といった深刻な事情がない場合、勢いで離婚してしまうと後悔するかもしれません。
離婚に踏み切る前に、よく考えてみましょう。

 

家計とこども、考えてみると、離婚はとても大変です

このコラムを読んでくださっているあなたにお子さんがいる場合、親権や養育費はどうなるでしょうか。
昔は主に母親が子育てをしていたため、親権は母親に渡るのが一般的でした。しかし、最近では「イクメン」という言葉が流行っているように(一般的になってむしろブームが落ち着いてきた印象もあります)、男性でも仕事と育児を両立させる方が増えています。すると、親権を主張する父親が増え、妻と夫どちらが親権を取るかで裁判沙汰になることが増えてくるのです。どちらが親権を取るかは、子育ての状況や収入などによって判断されます。親権を持てる親がどちらとはっきり言えない場合、裁判が長引いて負担になりかねません。お子さんにとっても、両親が争う姿は目にしたくないでしょう。
養育費についても厳しい調査結果が報告されています。厚生労働省による2011年度の「全国母子家庭等調査結果報告」では、離婚による母子家庭のうち、父親から養育費を継続して受け取っているのは全体の19.7%に過ぎません。父子家庭で母親から養育費をもらっている割合はもっと低く、全体の4.1%です。最初は支払われていても、離婚相手の仕事面や健康面の事情、あるいは再婚によって支払いがストップしてしまうという場合が多いのです。健康面に問題が無ければ、大体の方は離婚後自力で生活することをお考えになるでしょう。裁判所に申し立てて相手の財産を差し押さえるという方法もあります。それでも、養育費が支払われず生活がきつい、という状況は想定しておかなければなりません。1人でお子さんを育てることはできるでしょうか。

 

現状を振り返っても迷ったら

夫婦生活がつらい、でも離婚手続きは大変だし、生活が苦しくなったら子どもを育てられるだろうか・・・。そんな時こそ、カウンセラーに相談してみてください。どうして今の状況になったか、今どう考えているか、今後夫婦の関係をどうしたいか、冷静に棚卸しすることで道が開けるかもしれません。夫婦の関係を解消するのはいつでもできますが、関係を修復する機会は思いのほかありません。できたら、夫婦の仲がこじれてしまう前に、お早めにご相談ください。

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