夫婦問題コラム

産後クライシス~夫婦の危機を乗り越えるには~

産後クライシスってなぁに?

産後クライシスとは、産後2年以内に夫婦間の愛情が急激に冷めてしまうことをいいます。
その要因は様々で、ホルモンバランス、子育てに対する不安、子が生まれたことによる生活スタイルの変化、体調不良などが考えられます。
日本の厚生労働省の調査によると、平成 25 年の離婚件数は 23 万 1384 組で、前年の 23 万 5406 組より 4022 組減少したものの結婚5年未満の夫婦の離婚率が全体の32%と最も多く産後クライシスの影響ではないとは言い難い結果になっています。
最悪、離婚問題にまで発展してしまう産後クライシス、そうならない為にも、予防法を知っておくことが大切です。

 

産後クライシスを予防するためには?

1.産前からの夫婦のコミュニケーションがもっとも重要。
2.出産直後からの「夫婦共同子育て」。
3.お互いがお互いを労わる気持ちを忘れずに。

 

夫側は、妻がひとりで家事育児を両方こなすことの大変さを理解し全面的に夫がサポートすることにより妻の信頼を得ることが出来るのでしょう。
妻側といえば、社会で働く夫の大変さも理解しているがやはり育児を協力して欲しい、家庭の事も理解して欲しいと感じています。
夫は、子どもが生まれたからと、すぐに父親になれる訳でもなくやはり母親とのタイムラグが生じています。
妻はその部分も理解し、夫も子育てに巻き込み一緒に成長してもらうといった良い意味での諦め(理解)も少なからず必要です。
また、妻の身体の変化を夫に理解してもらうためにも言わないと分からないのが男性というものでもありますからきちんと伝えて分かってもらえるように、コミュニケーションを取る事も大切です。
妊娠・出産と共に身体も心も変化する妻と、体感はしないし心の変化もすぐには起きない夫。
お互いの産後の考え方に相違があっても不思議ではないのです。

 

だれにでも起こりうることだから…

産後クライシスは、夫婦どちらかだけに問題があるのではなく子どもの誕生をきっかけに少しの思い違い、すれ違いから発生します。
子が生まれ、今までとは違う新しい形のチームワークを創り上げていくという意識を持つことと、パートナーに「完ぺきを求めすぎない」ということ。
ほんの少しの意識の持ちようで、子の誕生をきっかけにした産後クライシスを未然に防ぐことが出来るのではないでしょうか。

 

カウンセラー・大野まり子

 

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